紙の本増やしたいと思いつつ電子書籍に手が伸びがち。
◆ふつつかな悪女ではございますが 3-6巻
3-6巻読んだ!
キャラの成長と掘り下げしっかりされるので読んでて楽しいです。
愛されヒロインの玲琳と嫌われ悪女の慧月が段々と対等な好意を持つ友人になるのも良い。
慧月だけでなく玲琳も段々人間らしく感情を獲得して成長している。
この作品何気にすごいなと思うのが、「悪女と入れ替わったけどそれでも皆んなに愛されちゃう最強ヒロイン」と「そんな最強愛されヒロインに特別な関係と友愛感情を抱かれていてなんだかんだ最下層から成長していく卑屈なヒロイン」という異なった愛されヒロインを両立させてるところ。
慧月が順調に最強の悪女…というよりも「小物界の大物」キャラとしてステージアップしていってるのがおもしろい。玲琳という愛され最強ヒロイン(物語や神話における英雄ポジション)がいるから成り立つ魅せ方だよなー。
卑屈な性格や他責は一丁前なところは改善されず懲りずに毎度やらかしてはすぐに天罰くだるところ、そんなだけど一人ぼっちで手段を選ばずに「努力」をするとこや決めるとこではめちゃくちゃ頑張って決めてみせる憎めないキャラとして成立させられているのが上手いなぁと思います。
どぶネズミの慧月はいつも胡蝶の玲琳を睨み上げていたし、胡蝶の玲琳は「わたくしのほうき星」である慧月を見上げていたっていう友愛関係もイイネ!ビッグ・フレンズ・ラァブ!!
玲琳愛されは自明の理として愛され要素が無い慧月の恋愛方面どうするんだと思ってたら玲琳の兄(次男)が配置されてて采配ぬかりない。
尭明と玲琳の関係は盤石だからっていうのもあるけど玲琳の兄と慧月の関係は今後どう展開していくかかになるなぁ。
個人的に微妙に引っかかるのは「やられたらやり返すのが良いこと」と描写されてるとこかな。なろう系、転生系あるあるな価値観なんだけど慣れない。
◆ホタルの嫁入り
気になったので購入。
気丈なお嬢様(短命の持病持ち)とちょっとサイコな激強刺客青年の恋物語。
ヒロイン沙都子の気丈さが読んでて応援したくなる。
誘拐されて犯されかけ殺されかけ、それでも家のために生きようとする沙都子は今の時代基準で見ると痛々しいけどドラマチック。
窮地を切り抜けるために結婚しようと言いながら啖呵を切る沙都子にストーンと落ちた進平、沙都子好きー!ねぇねぇねぇ!結婚するんだよね俺たち!ムーブとサイコな殺し屋ムーブの落差がすごい。
子供の母親に対する執着心を異常値まで引き上げたかのような愛情表現や試し行動が、絶妙に怖くてめんどくさくて、しかし語られた育ちを考えるとさもありなん、とも思わせる感じが良いです。あと目が普通に怖い。
沙都子を誘拐したのは誰なんだろう。
義母っぽいけどなんかわかりやすすぎて一話出だしと併せてミスリードっぽいような。でもこれで沙都子を可愛がってる実父が黒幕だったら人間不信になっちまうよ…沙都子が可哀想だよ……となるので義母でありますように。
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