マリオゲームを通ったことが無い人類はいない!という圧倒的知名度でわからせてやるぜ映画だよみたいな感想を見て、マリオのゲームあんまり知らんが!?(友達の家でたまにやるマリカがせいぜい)な人間がドキドキしながら見てきました。
キャラの設定とかストーリーとか全然知らないけどゲームの音楽聞いたことあるかも…一応どんな絵面かくらいはわかるかも…ぐらいでも十分おもしろかったです!
なんも知らない分映画で描かれるキャラ達の描写がすごく新鮮でした。(こちとらマリオのゲームにストーリーがあることすら知らんかったので…。)
ストーリーは明快で、世界支配を目論むクッパを倒すのが大目標なんですが、クッパとか関係ない完全外部の人間であるマリオがクッパ討伐に乗り出す動機付けが「弟のルイージを助けるため」っていうのがうまいな~!
マリオとルイージの兄弟愛がすごい。
「お前の兄は(ピーチ姫が)惚れるかもしれないほどいい男か!?」みたいなクッパの脅しにめっちゃ怯えながらも「センスのいい人は惚れると思う!」と返してて、こんな状態でも兄をけなすこと言わないのが度胸と愛が座ってる男だなと思ったよ…
他にも短い描写ながらキャラの設定や関係性の変化がすごくわかりやすい。
ドンキーコングとマリオの友情(父親に期待されないのがコンプレックスなことが共通してわかりあう)とか。
ピーチ姫がキノコ王国でひとりだけ明らか人間なのに姫をやってる理由とか。
マリオとピーチ姫が恋仲というよりも共闘者、友人として仲良くなっていくとか。
個人的にキノピオの設定がぐっときました。
キノコ王国のキノコたちは全員非戦闘思考で、王国に迫ってくるクッパのことを知っても自国の姫であるピーチ姫が単独立ち向かうとを知っても「わたしたちこんなにかわいいのに!」と戦う気0。
そんな中一人だけ「プリンセスをお守りします!」と冒険についてくるキノピオ、そんなキノピオを見てピーチ姫が「キノコ王国にこんな勇敢なキノコがいるなんて」と同行を許すところ、一言ずつなんだけど作中行動と合わさって説得力あったなぁ
たぶんアナ雪のオラフと類似の枠にいるよキノピオ…。トンチキムードメーカーであり有能なマスコットキャラ…。
映像はさすがすぎた。
闘うピーチ姫の高い戦闘力感じる動きと姫っぽい優雅な動き、どっちもリアルに感じられてハア~~ってなりました。
使う能力ごとにドレス御色直しするのもサービスすごいし可愛い。
あと髪の毛地味にすごかったなぁ!細かい!
マリオとピーチ姫が話をする夜のお花畑はちゃんとロマンチックだし、
ルイージがダークランドでゾンビ?に追いかけられるとこはコミカルだけど怖いし。
ゲームやったことないけどゲーム世界を映画として再現してる!と不思議とわかるのがなんともおもしろかったです。
ゲームの世界再現、といえば。
クッパが現実世界にまで出てきてしまい、マリオがボコボコにされるシーンがあるけど、
キノコ王国の世界では試練場でボコされたりドンキーコングに何発殴られても怪我とかしてなかったのにそのシーンでだけは痣だらけになるし血も出てるんだよなぁ
この映画は観客がゲームの世界に飛び込むみたいな要素があるけど、そもそも作中で「ゲームの世界に迷い込む」というのを主人公であるマリオがやってるという設定だから?と思ったり。
あと、かわいい見た目して怖いことしか言わない謎のマスコットキャラ?がいたけど…
あれは所謂「物語に対するツッコミ」キャラだよなぁとか思いました。
読者の代弁者としてのツッコミを最後にサラっとやってる(あまりにも大団円で都合よすぎるって思った~?とか言う)のが
上手いというかわかってるんだよ製作者側もみたいなのを感じました。
確かにご都合とかそこどうなってんの!?みたいなのがある大団円ハッピーエンドなとこはあるかなとは思うんですが、それを上回るテンポの良さとまとめの上手さだと思った映画でした。
見た後素直に楽しかった~~!ってなれる映画です!
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