【感想】青の時代(太宰、中也、15歳)舞台

見てきました!舞台久しぶりでワクワク。
平日昼間で取っていましたが、結構お客さん多かった。
以下感想です。

【ストーリー:原作小説に忠実】
お話は原作小説に寄っていました。
所々オリジナルが挟まれてるのですが、紅葉さんの出番が増えてたのが面白かったなぁ。
森さんの暗殺計画2件起きてて、紅葉さんが関わっていた感じを匂わせつつ、その後に起きた襲撃では助太刀に入る紅葉さん。
恋人を殺したポトマが憎いのも本当、でも先代の恐怖政治時代に戻るのが嫌なのも本当。微妙なところに身を置いていたんですね〜。

【キャラ:舞台ならではの表現】
そこをそういう風な演技するんだ!という箇所あってここはやはり舞台の醍醐味!
太宰はちょっとアニメの宮野さんの声意識されてたのかな?何となく似てるな〜と思いました。
つまんない!死にたい!とダダこねる様や中也さんを煽りまくるところはクソガキムーブ全開でおもしろ可愛かったww
蘭堂さんが相棒のヴェル兄のために組織裏切ったと聞かされて「理解できないな」と言うところ、私はもっと「はーほんと意味不明〜…」みたいなダウナーヤレヤレ系かと思っていたのですが、結構悲壮な叫びの演技でびっくりしました。なんなのそれ?全然わかんない!!みたいな。
「殺してあげようか?」の件と併せて、黒の時代の織田作に対する感情を考えるとン"ン"ッッ!ってなる…

森さんの新米パパ感すごく良かったなぁ!
太宰と中也さん両方から同時にぎゃいぎゃいされるところ、組織と子供2人に翻弄されているようで要所押さえてしっかりコントロールするところ。
「仲良くしなさい。これは命令だよ。…返事は?」のところ、観客には背を向けて太宰と中也さんにだけ顔見えるようにしているのが怖い感じよく出てた。
メス一本で襲撃者を倒すアクションシーンカッコよかったな〜異能無し戦闘良い…

蘭堂さんは準幹部エピソードちょっと出されてましたね!
太宰が時限爆弾使った自殺をしようとしたのを異能使って阻止したと。この時点では蘭堂さんの異能レンジは基本人1人分っぽいのかな。
ヴェル兄がどうなったか真相にたどり着いた時の吐露、中也さんに「生きよ」と告げる時の声が小説だと淡々と静かに言っている印象(仰向けで倒れて虫の息だからなんだけども。)
だったんですが、舞台ではかなり感情的かつ力強い感じでおお〜!となりました。
「裏切ったのだ」は悲壮感溢れてて、悲しくてたまらない感じだったなー…ストブリのあれに繋がるので、恨みはなくただ悲しかったんだなぁという。
「生きよ」は縋り付いて全霊の思いを中也さんに託す感じでした。これ、ヴェル兄に伝えたかった言葉なんだろうなとは思っていましたがやっぱりそうなんだろうという気持ちになった。
「自分は異能にへばりついた模様にしか過ぎない」と言った中也さんに「どんな存在を飼っていようとも君は君だ。全ての人間は美しい模様なのだから」という言葉を送った蘭堂さん。
「模様にしか過ぎない」というのは、「人間が生きること自体にはさして意味がない」とほぼイコールなのかなと思ってて、これは太宰と中也さんの抱える青い気持ちに切り込んだ言葉だよなーと思ってます。原作小説で息を引き取った蘭堂さんを中也さんだけでなく太宰も静かに見つめていたのを鑑みて。
同時に、その模様を「美しい」と断言している辺り、蘭堂さんはやっぱ人間肯定派なんだろうなとも思う。
模様には意味はないけど、それは美しいと思うというのはちょっと寂しくて、でもその模様そのものをそっと肯定することだから。

【演出:安定のプロジェクトマッピング】
太宰と中也さんのゲーセンシーン対決の演出可愛かったなぁ!

蘭堂さんの<イリュミナシオン>はアニメ寄りで金色イメージで金色の輪っかで表現なのが意外だったかも。小説ではイメージカラーは赤で形は立方体なので。
中也さんもイメージが赤だからバトルでぶつかる時にわかりやすくするためかな?
異能範囲広げるとこは客席の壁にまでプロジェクトマップすることで表現してるというのはなるほど!となりました。
基本蘭堂さんがバトルの主導権握っている時は蘭堂さんが段上、双黒は段下にいて、拮抗してくると3人とも段下に、やったと思ったら蘭堂さんが上でした!でまた蘭堂さんが段上に…みたいなので段差利用して力の上下の表現してたっぽい?

ポケットに手を入れたまま足技のみでバトルする中也さん、すごいわー…実際やる場合あれかなりキツいのでは…?バランス取りにくいよね。

異能バトルの時に異能名が浮かび上がるのを見て、そうそうこういうのだったね文スト舞台!という懐かしい気持ちになった。
OPに合わせた演出は最後にありましたね!これも文スト舞台!って個人的に思う演出だったので高まりました!
バトルシーンでは無かったアニメ双黒のバルス繋ぎがここであったらしいのに…み、見逃した…。


【個人的に興奮したポイントまとめ】
一番ワー!ってなったのは最後ら辺の、中也さんがポトマ加入で帽子を受け取るところ。
蘭堂さんからの走り書きのお手紙シーンが追加されていました!
蘭堂さん自身が読み上げ「もしあの子がアラハバキとして生きるならば、この帽子が必要になるだろう」(必要になる?役に立つ?が曖昧ですすみません…)
かつ蘭堂さんから中也さんに帽子を手渡す演出。
ファ?!ってなっちゃった。
小説だとはっきりと中也さんに遺したものとはされていなかったのですが、この演出であの素敵帽子が中也さんに向けて遺したものだと確定してしまった…。
あと蘭堂さんの「あの子」呼びに唸る。
親じゃん……ていうのと、ヴェル兄のこともこうやって思いやってたんだろうな、この手紙書きながらヴェル兄に帽子贈った時のこと思い出してたんだろうなって想像ができてしまうのが😢
このシーン見て、ストブリも舞台で見たい!ってなってしまったよね…。

あと日替わりアドリブの森さん「蘭堂く〜〜〜〜ん♡君には期待してるよ〜♡YO!YO!」のとこで蘭堂さんフフッッwwwってなってたの見てにっこり。

最後の挨拶、お辞儀でキャラの個性出すの良いですね〜!
太宰はあの黒コートでまさに舞台役者のようなお辞儀で中也さんは帽子押さえて少しはすっぱに構える姿勢。良い!!


【オマケ】
おみくじ感覚で購入したランブロは太宰と広津さんでした!この組み合わせ珍しい〜
広津さん、ちょこちょこ可愛いアドリブ入れてたね…可愛いおじいちゃん……。
あっ、蘭堂さんのブロマイドはね、個別でしっかり買いましたので。
やはりガルフェスの家庭教師パロの衣装だったわけですが、髪結んで……る。
あの、その、男性キャラにこう言うのあれですけどだいぶエッチでは??ありがとうございます!!


久しぶりの舞台、楽しかった〜!
やはり生で見ると迫力違いますね!
ライビュもみようかな…迷い出したぞ……。

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