萌え語りのみです。
代々木の夜のリチャ氏ってスリランカ逃亡の時みたいな特別弱っていたのとはちょっと違うと思ってて、私たちのリアルにもよくある「ついてない日」だったんだよなと。
死にたいというほどのものじゃないけどとにかくツイてない。ジッと動かずやりすごすしかない日ってたまにあるけどそんな感じの、タイミングで悪いことが重なって「なんで私ばっかり!」って頭抱えたくなる、甘いものドカ食いして1日眠ったら次の日にはそこそこ回復するようなやつ。
同時に、あの日は普通の「ツイてない日」でもあるけど、リチャードは4年前自分のヒーローだったはずの男に去られて、更にそれよりずっと前から誰かにすくいあげてほしかった気持ちを抱え続けてたんだよなと考えると…そしてリチャ氏の場合は4年間落ち着ける場所が無く放浪してて日本に来て早々のあれだったので、割と堪えたんじゃないかなぁと思ってます。
そんな最悪な日で終わるはずだったのが「正義の味方に出会った」ことで全然違う日になった。
「困った時に迷いなく助けてくれる存在」っていうのは、有難いものなんだよね。
困ってる時に助けてくれたっていう実利的な方面での感謝も勿論あるけど、誰かが困ってる時迷わず「大丈夫ですか」と駆け寄る存在がこの世にはいるんだと思うと胸があったかくなる。たとえ自分事ではなくても安心するっていうか。
リチャ氏は本人のハイスペック・超越した美貌・取り巻く環境的に、自分から誰かを助けるのとか逆に助けてもらうのが、何気ないことほどどうにもやりにくい人だったんじゃないかと推測しています。
極端だけどリチャ氏が誰かをひょいと助ければ神様が自分だけに特別手を差し伸べてくれたような気持ちをどうしても相手側は持ちやすいし、逆に助けて欲しい時は「私が助けなくてもあなたぐらいなんでもできる人ならどうにかできるでしょ」と言われるか「君を助けてあげた」という優越感を持たれるかだったっぽいし。
多くの場合、リチャ氏を取り巻くものは「無関心」か「極端に注目される」かのどちらかだったのかも?と思ったりしてます。
リチャ氏みたいに特殊環境やスペックじゃなくても「困っている人がいたら助ける」って、言うほど簡単じゃないんですよね。
席譲ったりとかだけでもめっちゃ緊張します。(私だけか?)
有難迷惑で断られるかもとか厄介事に巻き込まれるかもとかそもそも私の勘違いで困ってなんかいないかもとか色々考えると割と関わらない、無関心に振れることのほうがきっと多いんじゃないか。
自分が傷つく可能性を考えて伸ばそうとした手を引っ込めてしまうというのが当たり前になってたリチャ氏にとってあの時の正義くんは眩しかっただろうな。
しかし思えばずっと救いの「待ち」状態だったリチャ氏だけど、正義くんにはちゃんと、控え目にだけど手を伸ばしてるんですよね。
それはヴィンスさんっていう、正義の味方になりたかったけどなれなかったと言う人から渡された言葉があったから、という構図に唸ってしまう。
宝石商はエトラコンビの絆は勿論すごいんだけど、それは二人の間だけが絶対特別ナンバーワンで他のキャラとの関係はどうでもいいとか一段劣るとかではないのが色々な意味で安心できます。排他ありきの「特別」はとても危ないですから…。
あの「ツイてない日」が「特別な出会い」に変わったのは正義くんがハツおばあちゃんから受け継いだものを大切にしてきたから・リチャ氏がヴィンスさんから受け取った課題を真摯にこなそうとしたからっていうのが、いいなぁ。
痛みも辛さもあったけどあるべきところに還っていく、ってそういうのも含んでるのかなと思います。
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