【感想】私のジャンルに「神」がいます

ツイッターで話題沸騰した漫画を紙媒体で読みました! 

新作が発表されるたび女性向け二次創作同人界隈に議論を巻き起こしていましたね…すごかったなぁ。 

なにより「おけけパワー中島」という言葉の謎の圧倒的存在感。  


ちなみに皆さん、この作品ではどのキャラが一番好きだったんでしょうか。 

私はやっぱりおけけパワー中島のキャラや作品内での扱われ方が好きです! 

そこはかとない下品さを感じるノリのふざけたPNで、良く言えばフットワークが軽く悪く言えば軽薄で軽率。 

悪意は無いとわかるけどなんかちょっとイラっとくるかまちょで若干「調子乗ってるなコイツ…」と感じる絶妙な言い回しに毎度クスっとしてました。

 特に中島が自分の誕生日に「おけけファンはお祝いしてね♡」発言してアンチから「ただの同人女がフォロワーをファン呼びとかウケる」っていう空リプ貰ってるの見て苦笑してしまった。直リプではないアンチの当て擦り含め…この絶妙さ…最高だ。 


中島は「なんかよくわからんけど神とやたら仲がいい人」の概念みたいな存在なので具体的な姿や「実は裏でこんな苦労をしてて…」「実は神に並ぶ実力の持ち主で…」みたいなのを最後まで一切出さないというのはとても良いなぁと思いました。

 消化不良や論理破綻と感じる方もいるかもしれませんが、どんな姿や具体的な設定を与えられてもおけけパワー中島という圧倒的存在感はガクっと落ちてしまうと思うので個人的には満足です!

 中島が誰かの神経を逆なでする存在であり誰かに勇気を与える存在であり、最終的には勇気を与える方に軍配が上がる描写が良かったです。

 個人的には中島は綾城さんと同等かそれ以上にファンタジーな存在に思えるし、一方で、誰かに嫌われもしてるし誰かを元気づけてもいるというのは誰しもが当てはまるキャラだなぁと感じています。 


作品としては「色々な感情渦巻いてるけどなんだかんだみんな楽しく二次創作同人っていう趣味続けてるよ」っていう、リアルの事情を尊重しつつ全体的にハッピーエンドギャグなノリは一貫してると思いました。 

ただ、この作品の評価が難しいのは、同人創作している人は読んでる内にいつの間にか「共感しすぎて」しまいちょっと自分の認識と齟齬が出ると他作品に比べて過剰に「反発心が湧いてしまう」ところでしょうか…あとこういった巨大感情を表に出してネタとしてウケるのは多分女性向けに限るのかなと…。

割愛しますが男性向けにも似たような事象はあれどこうして表にネタとして出てバズることはあまりないのかもしれないと予想しています。


書き下ろし目当てでもあったのですがどの書下ろしも良かったな~!
七瀬が(性格悪いけどと言いながら)綾城さんが中島に誕生日お祝いリプしてないのを見てヤッターーーーー!!ってなった次の瞬間中島の「綾城さんとバースデーランチに来ました♪(ハピバプレートランチ写真付き)」ツイートにああああああああ!ってなるとことか七瀬に申し訳ないけどめっちゃ笑ったwww

 中島と綾城さんは同人を通した友達で、それを見て勝手に巨大感情で振り回されるキャラ達…はたから見るとだいぶ異様だけどギャグとしては本当おもしろいな…。 


綾城が字書きになったキッカケのナツメがアンチ化して綾城さんに焼きマ(カ)ロ(ニ)を送ってしまっただろう描写は残念だったけど、彼女も元気でやってるといいな。

 中島が「気にしちゃだめですよ!……なんて言っても難しいですよね…」と前置きしたうえで「あなたの作品が大好きで、何よりあなたが創作をやり始めて生き生きと楽しそうにしてるのを見て私も嬉しくなった。あなたが楽しそうに創作してる姿をもっと見ていたいです!」と説得するのが……中島、普段の語彙力とちょっとイラッとくるフレーバーツイートとの差異がすごいぞ? 

中島のことを「結局中島は綾城っていう作家の信者だったんでしょ」という意見も見ましたが、うーん…、私もだいぶファンタジーだと思いつつそれでもこの二人は「神」と「信者」と言うより二次創作同人活動で繋がった「友達」なんだろうなって思います(友達にこんな真に迫ったこと言えちゃうのはすごいけどそういう中島の”キャラ”が私は好きなので…)(そして中島×綾城やっぱ好きだなとか思ってしまった)(?????) 


いろんな旋風巻き起こした漫画でしたが自分は「やっぱ二次創作同人活動ってたーのし~~~!!」ってオチのギャグマンガだったかな~って思います。
書下ろし含めおもしろかったです! 

0コメント

  • 1000 / 1000