【感想】劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影

◆ストーリー
海の中に作られたインターポールの最新防犯システム機関、そこが始動早々黒の組織に遠隔操作されシェリーこと灰原哀が生きていることがバレてしまった?!みたいな話です。

まず爆破される大型施設を用意します。
↑こんな感じでご用意された今回の爆破用施設はインターポール主導・日本の八丈島沖に作られたパシフィック・ブイ。
世界中の監視カメラデータが連動、最新のAI顔認証システムで長期逃亡中の犯罪者の居所も突き止められる優れもの。海の中に作られた要塞のような巨大施設で、宇宙ステーションを彷彿とさせます。
すごい!でも爆破されるんでしょう?感がすごい。いかにすごい施設か説明入るたび「でも爆破されるんでしょ?」って気持ちになる。いたたまれない。今回も気持ちのいい爆破っぷりでした。始動初日に爆破オチ。

話の内容は哀ちゃんがマダムを助ける始め、そのマダムは実は変装したベルモットでしたの終わりで繋がってたのが一本にまとまってる感じがして良かったです。
哀ちゃんの善行を見かけた園子が財閥権限を発動して八丈島クルーズに誘ってくれるところも、園子から哀ちゃんへの言葉があって、何気ないシーンだけどこれあるだけで違うなと感じました。

豪華な施設大爆発はじめ、蘭姉ちゃんのほぼ人の領域を超えたアクション、阿笠博士の頭文字Dばりのドライブアクションとヤベー発明品、コナンくんの鋭過ぎるサッカーアクションなど、コナン映画で定番かつ見たいやつが沢山詰まっていながら配分もちょうど良く調整されてて展開は早いけどずっとワクワクしながら見れました。
キャラも女性キャラ中心に沢山出てくるけどごちゃごちゃした感じはしてなかったのがうまかったなぁ。

普段はジン以外があまり動かないイメージのある黒の組織が個人個人で恐ろしく感じたり、それでええんか??と若干お茶目さを感じたり。
人気の安室さんや赤井さんも今回の中心である哀ちゃんを食わない程度の出番ながらカッコいい描写がされててどのキャラファンにも満足度が高い作りになっているように感じます。
ミステリー要素は添える程度かもですが、うまくまとまっているのでつまらないとは感じませんでした。

◆キャラクター
コナン好きな層には一定数灰原哀ちゃんに狂わされている人がいると思うんですがこの映画観たら多分さらに狂うと思う。
全体通して名言!名シーン!それはきっと愛!哀だけに!みたいな気持ちになりました。そう、私は小学生の頃灰原哀ちゃんに狂ったオタク。
コナンくんの唇をキャッチして蘭ねーちゃんにリリースする哀ちゃん…それは愛……個人的にサイコーすぎた。カプっていうよりキャラクターとして最高でした。

今回の犯人にして黒の組織ラムの配下・ピンガを探し出せ!になります。
割と序盤でピンガが誰かは予想できます。ターゲット層的には良い感じのヒントの出し方かなと。
ピンガ、すごい小物臭ありつつ「ジンと似てる」と言われたりしてるし最期の表情的にもパシフィックヴイにエンジニアとして潜り込んでるあたりも普通にめちゃ優秀なんですよね。野心も凄いし。
計画に無い殺人しちゃったりするあたりはジンニキと似てるなぁと思いつつ、ジンニキは運もあるけど割と周りの仲間たちの(それぞれの事情による)機転とかでなんとかなってるのかもなとか思わされました。やっぱ仲間がついてないやつは悪の組織でも頭打ち見えるわね感。因みに仲間はほぼ全員組織掛け持ちだ!!

黒の組織がとても頑張ります。潜水艦持ってたんだね…ほんと黒の組織って何…?
冒頭キールの肩ごとターゲットを撃ち殺すジンニキが怖いし有能!って感じなのでウォッカがやらかしまくる(盗聴器仕込まされたキールにペラペラ潜水艦の出入り口について話すわキール擁護するわ拉致した哀ちゃんとターゲットに逃げられるわ…)からウォッカ殺されるんじゃ…そうじゃなくても一発ぐらい殴られるか撃たれるのではとハラハラしたけどそんなことはなかった。なんで私はウォッカの心配をしてるんだ?


◆演出
ダイナミック!4DXで見たら揺れがすごそう。風もすごそう。舞台が海なので水飛沫もバッシャンバッシャンでしょうこれ。
終盤、哀ちゃんとコナンくんが海から上がってくるところの水面に映る星空が突然の新海誠みがあってボ、ボーイミーツガール…!と勝手にドキドキしちゃった。

とにかく劇場版コナンで見たいやつが沢山詰まりつつ配分もいい感じでスピード展開でも疾走感あるな!って思うし見せる所はがっつり魅せてくるので観終わった後満足感があります。

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