「だれも知らないレオ・レオーニ展」

行ってきました!
ぶっちゃけ私も知らなかったレオ・レオーニさん。

写真は展示グッズお土産。ちっちゃいお皿欲しかったので嬉しい。

展示会は一部ゾーンを除いて撮影可能なのありがたかった。

レオさんは有名な絵本作家さん。
代表作は「スイミー」とのこと。
この本なら私も知ってる!この作家さんだったんだ〜と展示会で知りました。
今回の展示会はレオさんのデビュー作から絵本作家になったその後までを展示してあります。
元々広告デザイナーだったんですね。
オランダ出身でユダヤ人、また、共産党員とつながりがあり第二次世界大戦中ファシズムが迫るイタリアから亡命した先のアメリカでもずっと監視されていたんだとか。
ヒトラーの風刺画についてはなかなかの迫力を感じました。迫力というか、憎悪かな?
これだけ他作品に比べて悪意の桁が違う気がして印象に残ってます。
その後広告会社を辞めて絵本作家としてデビューします。

お孫さんのために作った「あおくんときいろちゃん」というのがデビュー作だそうで、これは外出の際孫たちを静かにさせるために作った即興話が基礎となっているそうです。孫のために話出したが見事なお話で思わず周りの大人たちも聞き入ってしまったというこぼれ話もありました。


展示会後半は絵本の内容が多かったです。
一番印象に残ったのは「せかいいちおおきなおうち」と「アレクサンダとぜんまいねずみ」。
「せかいいちおおきなおうち」は端的に言うと「自分に不相応なものを持つと身を滅ぼす」といった意味が込められた絵本です。
「いつか世界で一番おおきなおうち(殻)を持ちたい」という野望を持つかたつむりの子供がパパかたつむりに諭されるといった内容。
常に移動し続ける民族、ユダヤ系オランダ人として「常に身軽であるように」という教訓でもあるらしく、興味深かったです。


「アレクサンダとぜんまいねずみ」はねずみのアレクサンダとぜんまい式の玩具ねずみのウィリーの友情物語です。
なんか読んだことがあるような気がするけど記憶が定かじゃない…
人間から嫌われるねずみのアレクサンダが、同じねずみでも玩具ということで子供達から可愛がられるウィリーに出会い、「僕も玩具のねずみになりたい!」と願うが…?!みたいなお話です。
結局玩具のウィリーは子供達に飽きられて捨てられてしまうことになり、ウィリーを助けるためアレクサンダが自分の願い事(玩具のねずみになりたい)を叶えるために必死で探してゲットした紫の石に「ウィリーを本物のねずみにしてください」と願って晴れてねずみ(生)になったウィリーと楽しく暮らしましたとさ、という内容。
定番内容だけどめっちゃ可愛い。生き物と機械の友情物語好き。
個人的にはウィリーはぜんまいねずみのまま二匹楽しく暮らすのもいいのでは?!とか思ったけどやっぱ生がいいよな。ぜんまい巻かないと動けないとか割と悲劇ルートっぽいし。いやでもそこにも萌え…あっいややましい意味ではなく……。


全体的に割とはっきり伝えたいものを伝える系の絵本作家さんだな~という印象を受けました。

キュビズムの影響を受けていたというのはおもしろかったです。小さい頃に触れた芸術作品ってやっぱり心に刻まれるんですね。


展覧会後のおまけ。

美術館の周りというか公園を散策しました。

結構広い!天気が良かったので散歩してみました。

これは南天なのかな?


あまり絵本作家さんの展示会って見たこと無かったのですが奥が深いですね~

今度本屋に行ったら1冊買ってみようかな。




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